ゲームミュージックなブログ

ゲームミュージックを中心に、ゲーム系のことについていろいろ語っています。

ストリートファイターIVの前に立ちふさがる現代の様々な障害 

 このような情報が。

 ■アーケード『ストリートファイターIV』の価格は2,394,000円
  http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1100795.html

 ただ、リンク先の一部コメントで指摘されているように情報元の製品紹介には『各4枚』と書かれているので、おそらくはセット価格、つまり単純計算で598,500円だと思われます。最盛期の『バーチャファイター2』が、100万程度と言われてましたから(今考えるとそれでも回収出来るほど人気だったんだよなあ……)、まあ60万ならたしかに筐体抜きで考えれば高いけど、まあ想定内かなという気はします。最近のアーケードゲームはマザーボードだけではなくてハードディスクがないと出来ないので、それの価格もあるのかも(、楽画喜堂さんの情報によると、『2,394,000円というのは中身(基盤)だけの価格。(基盤だけの場合通常より納期が1ヶ月以上遅くなるそうで・・・。)専用の液晶モニターを採用した筐体とのセット価格は約460万円』とあるので、それだと1台115万、だいたいバーチャ2と同じ感じですかね)。

 追記:コメントで『格ゲーは基板(ROM)1枚で対戦台1セット(2台分)動くのに対して、スト4は4枚で2セット(4台)しか動かないから、実質120万』というのをいただいたのですが、そうなると基板のみでバーチャ相当になりますね。

 それでも個人的にはかなりこのご時世に勝負に出たな、という気がします。同じ情報元を見てみると、『怒首領蜂 大復活』が\260,400(実はこっちのほうが欲しい私)、『サムライスピリッツ閃』が\365,400(税込)、『西遊釋厄傳2』に至っては\181,650。つまり現在のゲームはだいたい30万程度。となるとストIVは他のゲームの倍なのですよね。

 店がストIVでもとを取るには、単純計算で1プレイ100円として5985回、一ヶ月でもとを取るには1日平均200回のプレイが必要になります。当然二ヶ月なら1日あたりその半分だし、1プレイ50円なら倍。その他電気代や諸経費(人件費など)もかかりますね。となるとそれが出来るかがゲーセンとしての入荷の判断でしょう(当然大幅に元値を超えてもらわないと困りますが)。

 ただ、正直な感想を言わせていただけば、対戦が盛んなところや、客の入りが絶えない大きな店舗は可能ですが、ブーム時のようにすべての店でストリートファイターが、ってことは難しいような気がします。

 一番の問題は、やはり今の格闘ゲーム、いや、通常ビデオゲームの力が90年代に比べて弱いこと。昔は毎日人が大勢いた町のゲーセンや大きなアミューズメントパークのビデオゲームフロアも、正直今はかつての勢いはありません。少なくとも昔は対戦相手に困らなかったけど、今はクリアまで一人でやっちゃうよってなこともあり得ます。(スポット21とかの対戦名所に行けばまた違うのでしょうが)。その状況で、どれくらいユーザーを引っ張れるのか、という点がまず気になります。
 たしかに最初はみんな飛びつくでしょうが、ある程度経ち、一人用もクリアした時、現在はどれくらいの人が継続的にやってくれるかが問題です。

 ちなみに昔よく、時間が経つと強い人しか勝てなくなってしまい、負け続ける客が離れていくという現象があり、一部で問題視されてました。今振り返るとゲーセンの回転(インカム)を急に増やしたけど、逆に客を減らす羽目になったのでは?というシステムです。
 おそらく、現在でもその問題は根本的には解決されていないと思います。ただ、格闘ゲームのブーム時にはプレイヤーの絶対人数&回数が多かったのでヘビーユーザーがプレイすればこれらの問題もインカム的には顕在化しなかったでしょう。しかし、現在のゲーセン事情、そして格闘ゲームの人気事情では、ライトユーザーどころかヘビーユーザーと目されていた人でも他のゲームや娯楽に移る可能性があります(釣り合う対戦相手がいないと、やはり面白みがないでしょうから)。

 さらに、昔に比べて違うことがもうひとつ。それは家庭用ゲーム機の存在。
 『バーチャファイター2』はサターンに移植されるまで1年程度かかりましたが、そのかなりの移植どの高さに誰もが驚きました(『鉄拳2』も同じく)。そしてサターンでは唯一のミリオン達成。
 あの頃はまだ家庭用ハードがアーケードのスペックより下だったので、「家庭用への完全移植」というのはかなり困難だったのですよね。実際バーチャ2も鉄拳2も背景はスプライトですし。
 しかし現在はご存じの通り、家庭用ハードのスペックはアーケードゲームを超えてしまいました。よって移植の際にもプラス要素がないと売れないというのが一般的でしょう。

 同時にリリースまでのスピードも上がりました。これはメーカーが家庭用での販売を想定して作っていることがあります。主にはゲーセン自体の数が減少している昨今、そんなに基板がはけるわけでもなく、そうしないと開発費の元がとれないから、という事情からでしょう(そのためにPS互換基板とかNAOMIが登場しましたし)。さらになるべくアーケードでの盛り上がりが消えないうちに出さないと、せっかくリリースしても過去のものとみなされて売り上げが下がってしまうこともあり得ます。ですがそれは、アーケードでのインカム低下につながるという側面もあります。ましてやネット対戦が可能な現在ならなおさら(でもリアルタイムでの格闘はまだレスポンス的に完全再現は無理かな?)。
 とはいっても今だとただでさえ家庭用のゲームソフトが売れなくなってきているので、リリースされない可能性はありますが。

 あと、これは昔からですがアーケードの格闘ゲームってのは、バランスがとれていないと一気に人気が収束する危険性があると思っています。個人的にはバーチャシリーズが流行っていたのは、どのキャラでも腕次第でどうにかなるレベルの範囲内にキャラがいたからというのも有力でしょう(余談。バーチャ3の全国大会優勝は弱いと言われていた鷹嵐だった)。ストIIも一応強いキャラはいましたが(ガイル、ダルシム)、とりあえず腕でなんとか出来る範囲にいたのでどうにかなったと思います。逆に『ラストブロンクス』はスピードキャラが強かったせいもあって、対戦が早々に廃れたように思います。そういえば『ヴァンパイア』のオルバスや初代サムスピのシャルロットも対戦を躊躇することがあったなあ……それは強い弱いではなくて、相手が強い技(ザリガニパンチとかね)しか使ってこないチキンだったら面白くないなあという心理が働いていたので。
 つい思い出話をしてしまいましたが、もし高い金を出して製品を買っても、もしそういったものが原因で人気が失速したら、負担を被るのはゲーセンなのですよね。昔だったら鉄拳2のようにVer.2が出るまで盛り上がってくれていたでしょうが、今の回転の速さだとどうかなあ……
 となると、今の事情だと安値基板で冒険せず、もしくは入れても1対戦台だけと考える経営者もいるのではないでしょうか。

 そんなわけで、名シリーズのナンバリング続編といえど、障害は多いのではないかということです。もちろん開発元もこのへんをふまえて、IDカードがあるということは、家庭用などとの連動など今に合った新しいシステムを考慮している可能性もあります。

 ただ、ここで大コケしてしまうと、場合によっては『クイズマジックアカデミー』や『三國志大戦』を購入できないような町の小さなゲーセンにとって、致命的な一撃を与えてしまいそうな気がするのです。ですのでここでアーケードビデオゲームとしてブームになって、昔のようにリリースが増えると嬉しいのですが。

 やっぱりね、ゲーセンにビデオゲームがないってのは昔からゲーセン通っていた人間からすると寂しいんですよね。


■追記
 情報元の下の方を見たら、ガンダム VS ガンダムの2,415,000円にびっくり。あれってそんな高かったんだ。こっちのガンダムの(大型のじゃないやつ)設置店舗が少なかったのは人気なかったのではなくて、高かったからなのか。
 しかしこれ、続編なのにこの価格で出せるってことは、ガンダムというコンテンツの牽引力ってものすごいんだなあ……下手をすればドラえもんやサザエさん超えてるんじゃないかとファーストからダブルゼータまでしか知らない人が思った。
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[ 2008/03/08 19:24 ] コラム | TB(0) | CM(4)
格ゲーは基板(ROM)1枚で対戦台1セット(2台分)動くのに対して、スト4は4枚で2セット(4台)しか動かないから、実質120万だと思うんだけど
[ 2008/03/09 04:36 ] [ 編集 ]
>NO NAME さん
こんにちは。
>スト4は4枚で2セット
あら、そうなんですか。となるとバーチャと同じって感じですね(となるとますます強気だなあ……)
そこらへん、あとで追記で書かせていただきます。
[ 2008/03/10 03:25 ] [ 編集 ]
ガンダム VS ガンダムは
どうやら今稼働してるのは先行稼働とかいうやつらしいですよ。
なんでも戦国BASARAの格ゲーを予約したところに先行稼働させてるとか。
[ 2008/03/10 20:52 ] [ 編集 ]
バサラ延期しすぎ
[ 2008/03/16 05:38 ] [ 編集 ]
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